【ギモン解消!!ワクチン接種Q&A】「ブースター接種」の意義と安全性

気になる副反応とワクチンの組み合わせは?

 「ブースター接種」といわれるワクチンの追加接種を決める国が相次いでいる。日本も来年の3回目接種を検討するが、副反応やワクチンの組み合わせなども気になるところだ。独ベルンハルト・ノホト熱帯医学研究所研究員で医師の村中璃子氏に聞いた。

 --ブースター接種とは

 「ワクチンの基本は“初期化+ブースト”の2回接種です。1回目の接種では標的とすべき新型コロナウイルスを免疫系に教え(初期化)、2回目の接種でその標的を攻撃する抗体を大量に作るよう指令を出します(ブースト)。2回接種しても抗体の付き方が不十分な場合、時間と共に減っていく場合には、さらにもう1回ブースター接種することもあります」

 --繰り返し接種することで副反応が強まる可能性は

 「1回目の接種よりも2回目の接種で副反応が強いことから、3回目の接種における副反応を懸念する声はあったものの、イスラエルで3回目の接種を受けた4500人を対象としたアンケートでは、発熱や関節痛などの副反応は2回目接種時と同程度との報告が発表されています。一方、アナフィラキシーや心膜炎・心筋炎など、まれだが重い副反応の頻度、長期的な副反応などについてはまだ分かっておらず、注意深く見ていく必要があります」

 --異なる種類のワクチンによるブースター接種も

 「2回目接種で多いアストラゼネカ製のワクチンの血栓の副反応を回避するため、1回目にアストラゼネカ製を接種した人のブースター(2回目)接種は、ファイザー製やモデルナ製のmRNAワクチンで行うとしている国もあります。1回の接種で済むが有効率が劣るジョンソン&ジョンソン製を接種した人や、特にデルタ株に対する効果の低い中国製ワクチンを接種した人の2回目、3回目接種にmRNAワクチンの使用を認めた国も多くあります」 

■村中璃子(むらなか・りこ) 医師、ジャーナリスト。京都大学医学研究科非常勤講師、ベルンハルト・ノホト熱帯医学研究所研究員。世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局で鳥インフルエンザ、新型インフルエンザ対策に携わった。科学誌「ネイチャー」ほか主催のジョン・マドックス賞受賞。近著に『新型コロナから見えた日本の弱点 国防としての感染症』(光文社新書)。

つづく

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