【ギモン解消!!ワクチン接種Q&A】今後は毎年の接種が必要になるのか? 医師・村中璃子氏に聞く

【新型コロナ 東京・集団接種会場】新型コロナウイルスのワクチン接種が行われている東京都江戸川区の集団接種会場で使用されたワクチンのバイアル=19日午後、江戸川区医師会地域医療支援センター(佐藤徳昭撮影)

 新型コロナウイルスが国内で再拡大した背景に、ワクチン接種が進んでいない状況と感染力の強いデルタ株の影響が指摘される。イスラエルは60歳以上の高齢者への3回目のワクチン接種を決めたが、今後の接種頻度はどうなるのか。独ベルンハルト・ノホト熱帯医学研究所研究員で医師の村中璃子氏に聞いた。

 --新型コロナワクチンもインフルエンザのように毎年の接種が必要になるのか

 「変異株への対応として、あるいは時間とともに衰えていく免疫を再び活気づける“ブースター”として、接種が必要になる可能性があります。しかし、毎年必要になるのか、3回の接種で終生免疫が得られるのか、本当に3回目の接種が必要なのかなどについては、まったくの不明です」

 --イスラエルの経験から見えてくることは

 「ファイザーが追加の治験を実施したところ、3回接種で得られるデルタ株に対する抗体は、若年層で2回接種の5倍以上、高齢層で11倍以上だったと発表しています。しかし、本当にこんなにも大量の抗体が必要なのか。変異株に対応するよう作り替えたワクチンではなく、同じワクチンを3回接種することで、この先も次々に出現する可能性のある変異株に対応できるのか。イスラエルは治験場の役割を果たしている面もあり、まだ先は見えません」 

■村中璃子(むらなか・りこ) 医師、ジャーナリスト。京都大学医学研究科非常勤講師、ベルンハルト・ノホト熱帯医学研究所研究員。世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局で鳥インフルエンザ、新型インフルエンザ対策に携わった。科学誌「ネイチャー」ほか主催のジョン・マドックス賞受賞。近著に『新型コロナから見えた日本の弱点 国防としての感染症』(光文社新書)。

つづく

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