【ギモン解消!!ワクチン接種Q&A】副反応の強さと効果の高さに関係は?

ワクチン接種を受ける学生ら=6月、大阪府東大阪市の近畿大

数値化できず、個人差も

 高齢者以外へのワクチン接種が今後の課題だが、若年層は2回目の接種完了後に強い副反応が出る例もある。独ベルンハルト・ノホト熱帯医学研究所研究員で医師の村中璃子氏に聞いた。

 --副反応と効果に関係は?

 「副反応の強さは、接種した人の免疫系がワクチンという異物への反応の強さを示してはいるのですが、副反応が強ければ強いほど必ずしも効果が高いというわけではありません。また、発熱以外の副反応の強さは個人の感じ方によるもので、数値化して測れないことから、副反応が強ければ強いほどワクチンが効いているといった話は一種の都市伝説だと考えていいでしょう」

 --個人差はあるか

 「接種者の年齢や体格には個人差があり、また免疫応答も異なる中、同種・同量のワクチンを接種しても当然違いは出てきます。新型コロナワクチンの副反応は一般に、接種者の年齢が高ければ高いほど、また体重が重ければ重いほど軽く、女性では強い傾向にありますが、副反応の弱い『高齢・肥満・男性』の間でも十分な効果が得られることが確認されています」

 --10代前半の接種の可否は

 「一般に、子供の免疫応答は成人に比べて良好かつ副反応を調整する能力も高いため、ワクチン接種のベネフィットはリスクを上回ると考えられています。しかし、こと新型コロナの場合、子供の重症化や死亡のリスクは極めて低く、アナフィラキシーや血栓、心筋炎・心膜炎など、同じく極めて低い頻度ではあるが存在している副反応のリスクと比較してどうなのかについては、議論の残るところとなっています」

■村中璃子(むらなか・りこ) 医師、ジャーナリスト。京都大学医学研究科非常勤講師、ベルンハルト・ノホト熱帯医学研究所研究員。世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局で鳥インフルエンザ、新型インフルエンザ対策に携わった。科学誌「ネイチャー」ほか主催のジョン・マドックス賞受賞。近著に『新型コロナから見えた日本の弱点 国防としての感染症』(光文社新書)。

つづく

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