【ギモン解消!!ワクチン接種Q&A】アストラ+ファイザーでワクチン「併用革命」

アストラゼネカのワクチン(同社提供)

ワクチン「組み合わせ」の研究進む

 英オックスフォード大などの研究チームは、英アストラゼネカ製と米ファイザー製のワクチンを併用した場合、より高い免疫効果が得られるとの研究を公表した。独ベルンハルト・ノホト熱帯医学研究所研究員で医師の村中璃子氏に注目の動向を聞いた。

 --ワクチン併用の結果は

 「アストラゼネカ製は血栓リスクがあり、特に免疫応答が強い若年層は、2回目のリスクが高いとされます。3月からすでに1回目にアストラゼネカ製を接種した人も2回目はファイザー製を接種するという方針を取っているドイツでも、この形であれば血栓リスクは上がらず、免疫応答もファイザー製2回と同等とのデータが出ています」

 --ワクチンが併用できることのメリットは

 「血栓リスクのない高齢者にまずアストラ製を接種し、高価で品薄になりがちなファイザー製は2回目や若い人のために節約するなど、手元にあるワクチンを活用して供給のための時間を稼ぎながら進めるのも早期接種や供給問題解消の一手です」

 --変異株対応に望みも

 「ワクチンは世界で約16種類ありますが、組み合わせ次第で変異株にも高い効果を持つ可能性がいくつも残されており、併用の研究も進んでいます。これまで併用は安全性試験を経ていないとの理由から禁じ手でしたが、『接種スケジュール革命』が起きようとしているのです」

■村中璃子(むらなか・りこ) 医師、ジャーナリスト。京都大学医学研究科非常勤講師、ベルンハルト・ノホト熱帯医学研究所研究員。世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局で鳥インフルエンザ、新型インフルエンザ対策に携わった。科学誌「ネイチャー」ほか主催のジョン・マドックス賞受賞。近著に『新型コロナから見えた日本の弱点 国防としての感染症』(光文社新書)。

つづく

関連記事

  1. 【ギモン解消!!ワクチン接種Q&A】関西でも接種者対象のお得なサービス 神戸では「フカヒレ」付き宿泊…

  2. 変異株は細胞に結びつく力が強い スパコン「富岳」が分析

  3. 【ギモン解消!!ワクチン接種Q&A】各国がワクチン接種3回目の「ブースター」 

  4. インド型感染1週間で3倍以上 専門家「英国型から置き換わる可能性」

  5. 【ギモン解消!!ワクチン接種Q&A】アストラゼネカ製、接種後は献血NG

  6. 【緊急事態解除後のコロナ対策】若年層の感染拡大、なお注意必要 医師お勧めのマスク活用法

  7. 【さかもと未明画伯のアート超入門 番外編③ 】パリで個展開催へ! 街角歌手デビューも!

  8. ワクチンの「キラーT細胞」オミクロンにも一定効果か

  9. 【ギモン解消!!ワクチン接種Q&A】接種後もマスクは外せない? 

logo logo

連載

PAGE TOP