【ギモン解消!!ワクチン接種Q&A】医療崩壊の危機がなくなったドイツ

ベルリンの街並み

追跡アプリでワクチン接種を促進

 欧州でも新型コロナウイルス感染者は再び拡大傾向だが、医療崩壊の危機が叫ばれた以前とは様相が一変し、接種で活動が徐々に戻りつつあるという。最新の情勢を独ベルンハルト・ノホト熱帯医学研究所研究員で医師の村中璃子氏に聞いた。

 --ドイツで感染のリバウンドは

 「アルファ株の拡大で10万人当たりの感染者が約200人になった4月末には、ロックダウン(都市封鎖)の解除基準である50人を切るのは当面難しいとみられていました。しかし、5月に段階的解除が始まってからも感染者は減り続け、ワクチン接種の進展で5人を下回るようになりました。デルタ株の影響で2週間前に微増を始め6人となりましたが、以前のような混乱はありません」

 --街の様子は

 「屋内や公共交通機関の中ではマスク着用が義務付けられていますが、屋外では義務ではありません。混雑した海辺の観光地ではマスクをする人とすれ違うことも多く不安も残っているのは感じられますが、たとえばサッカー欧州選手権の試合日の飲食店のテラス席は混雑しており、屋外では『密』になる場所もある昨年の夏に近い状況です」

 --ワクチンの効果が出ている?

 「そう言えます。接種証明がなければ欧州連合(EU)域内でも海外旅行が難しかったり、レストランやデパート、美術館などではQRコードが掲示され、追跡アプリを読み込まないと入場できなかったりするなど、感染からも制限からも自由になりたければ、ワクチンを接種しアプリも入れるよう促される仕組みができ上がりつつあります」

■村中璃子(むらなか・りこ) 医師、ジャーナリスト。京都大学医学研究科非常勤講師、ベルンハルト・ノホト熱帯医学研究所研究員。世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局で鳥インフルエンザ、新型インフルエンザ対策に携わった。科学誌「ネイチャー」ほか主催のジョン・マドックス賞受賞。近著に『新型コロナから見えた日本の弱点 国防としての感染症』(光文社新書)。

つづく

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