【ギモン解消!!ワクチン接種Q&A】「副反応」と「有害事象」はどう違う?

厚労省は副反応疑いの報告をとりまとめている

接種後の死亡例「ほとんど因果関係が明らかではない」

 ワクチン接種後の「副反応」や「死亡例」を強調する報道を目にして、接種をためらう人もいるかもしれない。本当の「副反応」の意味について米国立研究機関博士研究員で医師の峰宗太郎氏が解説する。

 --ワクチン接種後の体調変化について「副反応」と「有害事象」はどう違うのか

 「接種と因果関係があるものが『副反応』です。これに対して、たとえば接種後に雷に打たれて不整脈になった場合、『有害事象』として報告されます。ワクチンが原因で起こった症状なのか、精査しないとどちらか分からないことが多いですね」

 --厚生労働省の発表では、6月18日までに接種後の死亡例が累計356件報告されている

 「死亡例は接種後に亡くなったという話ですが、接種を受ける人が増えていけば、このまま増えていく数字です。ほとんど因果関係が明らかではないですが、現状気にかける必要のある事例はほとんどありません。副反応疑いというのは、確実な副反応が報告されているのではなく、『有害事象』が報告されているわけです」

 --接種後の体調変化を集計する意味は

 「個々の事例が重要なのではなく、観測を続けて、死亡例や特定の疾患が急増して初めて『ワクチンのせいかもしれない』ということでより綿密な調査が必要になるのです。こうした調査の端緒を見つける目的ですが、現時点で大きく気に留めるべき問題は出ていません」 

■峰宗太郎(みね・そうたろう) 米国立研究機関博士研究員、医師(病理専門医)、薬剤師、医学博士。国立国際医療研究センター病院、国立感染症研究所などを経て2018年より現職。専門は病理学、血液悪性腫瘍・感染症の病理診断、ウイルス学、免疫学など。

つづく

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