【ギモン解消!!ワクチン接種Q&A】変異ウイルス撃退できるか? ファイザーやモデルナ製「効果確認」

インド由来の変異株(国立感染症研究所提供)

 国内の「感染第4波」の主因とされる変異ウイルス。伝搬性(感染の広がりやすさ)が強く、ワクチンの効果を弱めるのではないかとの指摘もあるが、実態はどうなのか。米国立研究機関博士研究員で医師の峰宗太郎氏に聞いた。

 --南アフリカやブラジル、インドを中心に広がった変異ウイルスでは、ワクチンが効きにくくなる「免疫逃避」の特徴が指摘されていた

 「新型コロナワクチンは、ウイルス表面のスパイクタンパク質と細胞とが結合することを邪魔する、中和抗体を作ります。このタンパク質が変異したために、抗体が付着しづらくなる懸念があったわけです」

 --ファイザーやモデルナ製のワクチンは対応できるか

 「英国やブラジルで当初流行した変異ウイルスには、研究室でも実社会レベルでも2社製とも中和抗体が有効とされています。インドから流行した変異ウイルス(デルタ)に対しても効果があるとの研究も出ています。米国のカリフォルニアや、ニューヨークで流行した変異ウイルスもありますが、どれに対しても2社のものは効果が確認されています」

 --大きく変異して、ワクチンが対応できなくなることはないのか。

 「ワクチンの開発上も、すでに変異ウイルスに対応する改良版ができています。もし、ワクチンが完全に効かなくなるとすれば、そもそもウイルス自体が人間の細胞に感染できない状態になるとも考えられますので、心配しても仕方がない気がします」 

■峰宗太郎(みね・そうたろう) 米国立研究機関博士研究員、医師(病理専門医)、薬剤師、医学博士。国立国際医療研究センター病院、国立感染症研究所などを経て2018年より現職。専門は病理学、血液悪性腫瘍・感染症の病理診断、ウイルス学、免疫学など。

つづく

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