ワクチン2製品を承認 アストラは当面接種対象外に

 厚生労働省は21日、米モデルナ製と英アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンを正式に特例承認した。アストラゼネカ製については海外でまれに接種後に血栓が生じる例が報告されているとして、当面は無料で打てる公費接種の対象外とし、使わない方針を決定。モデルナ製は公費接種となり、承認対象となる18歳以上に原則として接種の「努力義務」を課す。

 政府はアストラゼネカ社と1億2千万回分(6千万人分)の供給契約を結んでいるが、承認後もしばらく市場に出回らず、接種できないことになる。ワクチンに関する専門分科会で海外の接種状況なども踏まえ、接種をすすめる年齢層などを継続的に議論する。

 一方、モデルナ製は予防接種法上の「臨時接種」として費用は無料になり、接種による重い健康被害が生じれば補償の対象とする。18歳以上であっても妊婦には努力義務を課さず、利益がリスクを上回ると医師が判断したら接種する。

 政府は24日から東京や大阪に開設する大規模接種センターのほか、都道府県や政令市が独自に設置する大規模接種会場などで使用する方針。

 添付文書によると、海外の治験では接種部位の痛み、発熱、頭痛などの軽い副反応を一定の割合で発症。接種が進む米国では、重いアレルギー反応のアナフィラキシーが100万人に2・5人の頻度で起きている。接種した人にはアナフィラキシーや不安感から起きる失神にも対処できるように、会場で15~30分間安静に待機してもらう。

 新たに承認が決まったワクチンは、いずれも2回の接種が必要。モデルナ製は4週間の間隔を空ける。アストラゼネカ製の接種間隔は4~12週間だが、効果を最も高めるには8週間以上空けるのが望ましい。

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