新型コロナ3つのワクチン 年齢に応じた接種考慮も 20日に2社承認へ

 米モデルナ社と英アストラゼネカ社の新型コロナウイルスワクチンについて、厚生労働省は20日、専門部会で承認の可否を判断する。承認されれば、国内で使えるワクチンは既に接種されている米ファイザー製と合わせ計3製品となる。

 モデルナ製は、ファイザー製と同様に遺伝情報を伝えるメッセンジャーRNA(mRNA)という物質を投与する。新型コロナのタンパク質を体内に作るよう設計され、これを目印に抗体ができ免疫反応が起きる。人工的に素早く設計、製造できる点が長所だ。

 アストラゼネカ製も新型コロナのタンパク質を作らせる物質を投与するが、人体に無害なウイルスに運ばせるウイルスベクターというタイプ。冷凍保管が不要で冷蔵庫で保管できる。

 発症予防効果を示すワクチンの有効率は、ファイザー95%、モデルナ94%、アストラゼネカは70%。いずれも米食品医薬品局が求めた開発基準である50%を大きく上回る。

 副反応は、いずれも数十万人に1人程度で、重いアレルギー反応のアナフィラキシーが起きている。またアストラゼネカ製では、同程度の頻度で血小板減少性血栓症が報告された。

 国内で拡大する変異株に対しては、いずれも若干の低下があったとしても一定の効果を保つとみられる。新型コロナウイルスの遺伝情報が部分的に変異しても、免疫の目印となるタンパク質は数多くあるからだ。

 接種を選べる場合はどうするべきか。宮坂昌之・大阪大名誉教授(免疫学)は「EUではアストラゼネカ製について、通常は血栓ができる可能性がほぼない30歳未満はリスクを増やすことになるため接種を避けており、参考になるかもしれない」と話している。

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