高齢者接種始まる「いつ、量は…」ワクチン供給に自治体不安

京都市に到着したワクチンを取り出す市職員=8日午前、京都市山科区

 新型コロナウイルスワクチンの高齢者約3600万人への優先接種が12日から始まった。各自治体では効率的な接種に知恵を絞るが、国からの安定的なワクチン供給に対する不安も隠せないようだ。

 感染者の急増を受け、12日から蔓延(まんえん)防止等重点措置が適用される京都市。接種対象の高齢者は約40万人で、重症化リスクやクラスター(感染者集団)の危険性を考えて高齢者施設の入所者と職員を対象に12日から接種を開始する。大型連休後、一般高齢者へ対象を広げる予定としている。

 一般高齢者への接種方法は、かかりつけ医など700施設での個別接種を基本とし、各区に集団接種の会場を設ける。接種券は4月23日までに送付し、予約開始のめどが立った段階で「予約開始のお知らせ」を送付する。ただ、予約殺到を避けるため「お知らせ」は年齢で区切るなどして段階的に送付する予定。

「国から詳報ない」

 課題はワクチンの供給量。市の担当者は「いつ、どれだけ供給されるのか、国から詳細なスケジュールが入ってきていない。混乱をきたさないためにも、安定的な供給をお願いしたい」と話している。

 大阪市は4月末までに約6600人分、6月末までに約70万人分のワクチンが供給されると試算する。今月12日以降、介護老人保健施設(老健)などの施設の入所者から接種を開始する予定で、それ以外の一般高齢者は「5月17日以降に実施予定」(担当者)だ。

 接種券については、予約や問い合わせの殺到を避けるため段階的発送を検討しているが、日程は決まっていない。「ワクチンの供給量はあくまで見込みで不透明な点が多い」と市の担当者。「国からの情報や担当大臣の発言も注視して準備を進めている」と話す。

 神戸市も今月12日から高齢者施設での接種を始め、その後、一般の高齢者にも拡大する。混乱を避けるため接種券は年代別での発送とした。75歳以上には4月19日から、65~74歳には5月17日から発送される。

 また接種は、個別か集団かを選択できる。個別であれば自身のかかりつけ医が、集団であれば市内12カ所に設置予定の会場で受けられる。

 市担当者によると、準備段階で大きな混乱は生じていない。「ワクチンがしっかりと届くか不明瞭な部分もあるが、国が配送すると信じてスケジュールを立てている」と力をこめた。

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