コロナ陽性、2週間の隔離病棟生活…とあるライフラ社員の闘病記㊤

 ライフラ合同会社のMです。私は先月、新型コロナウイルスに感染しました。50歳は過ぎたけど、まだまだ健康体の私。正直言って「まさか自分がコロナに感染するとは…」と信じられませんでした。重症化は免れたものの、入院生活は2週間に及び、その間40度を超える高熱や倦怠感、頭痛、咳、喉の痛みに苦しみました。「私の経験を伝えることで、新型コロナ変異株感染の現実を知ってもらい、ほんの少しでも感染拡大を防ぐ一助になれば」-。今回、そんな思いから闘病記をつづることにしました。日々の動きや治療の経過を日記形式にして、2回に分けてお伝えします。

<1日目 発症、38度超の高熱、倦怠感>

 5月の大型連休も終わりに近付いた夜。倦怠感に襲われ葛根湯を飲む。夜中に体温を計測したところ38度台後半。「疲労の蓄積からくる発熱かな」。そう思い、市販薬の解熱剤を飲み回復を待った。

医師が往診、自宅でPCR検査

<2日目~3日目 38~39度の高熱、頭痛、倦怠感>

 だが、解熱剤の効果はなく、熱はまったく下がらないまま。ただならぬ予感がする。「これは風邪じゃないかもしれない…」。医師が自宅へ往診してくれるサービスを利用して、自宅でPCR検査と診断、解熱剤「カロナール」の投薬を受けた。PCR検査は唾液による検査タイプで、時間にするとおよそ15分で終了した。

<4日目~5日目 38~40度の高熱、頭痛、倦怠感、喉の痛み>

 熱は下がるどころか、むしろ上がっていく。発症5日目には40度まで上がった。頭痛も倦怠感も続く。検査から2日を経た夜、クリニックから電話があった。

 「陽性です。明日保健所から連絡あります」

 「私がコロナか…この先どうなるんだろうか」。不安な思いを抱えたまま、保健所からの連絡を待つことになった。

陽性、入院、そして隔離…

<6日目 39.7度の高熱、保健所より勧告入院の連絡>

 陽性が判明した翌日の午前、地元保健所から連絡があり、状況確認を受ける。症状の報告と私との濃厚接触者を確認された。発症の2日前に15分以上会話したのは妻と友人3人。また、私自身が訪れた場所などを報告したが、感染ルートは不明だった。

 妻と友人3人は濃厚接触者として保健所に報告(氏名、住所、電話番号)され、それぞれの管轄の保健所からPCR検査の指示と自宅待機の要請があったという。その後4人は陰性と判明したものの、私のコロナ感染によって本当に迷惑をかけてしまった。

 もちろん、妻も3週間の自宅待機となった。一方、発症が連休中であり、私の職場での濃厚接触者がいなかったのは不幸中の幸いだった。

 この間、保健所の対応は非常に迅速なものだった。コロナ感染者の対応としては、入院、ホテル療養、自宅療養があるが、私の場合は、①高熱が続いている②血中酸素飽和度が90%を切っているーことを理由に入院が決まった。特に決め手となったのは②の血中酸素飽和度。読者の方々には、ぜひ自宅に血中酸素飽和度を測る「パルスオキシメーター」を準備し、発熱時にはこまめに計測することをおすすめしたい。

自宅には血中酸素飽和度を測るパルスオキシメーターの常備をおすすめしたい

 夕方、病床に空きが出たと連絡があり、保健所から手配を受けた民間の救急サービス車が1時間で自宅に到着。都内の病院に搬送され入院することとなった。

コロナ感染者用の民間の救急搬送車

 私が入ったのは4人部屋のコロナ病室。この日はCT検査、レントゲン撮影、血液検査を受けた。看護師からは「入院費は国が負担しますので発生しません」と言われ、感染症による勧告入院であることを改めて認識する。

 看護師は「これから退院するまでこの部屋を出ることはできません。ですので、ペットボトルの水など欲しいものは私たちが買ってきます。毎朝注文を聞いて午後に届けますから」と続けた。自分がコロナ病棟にいること、感染症の患者には常に制約が付いて回ることを痛感した。

コロナ病棟の4人部屋。ここに2週間隔離されることになった

 さらに「トイレはベッドの横の災害用トイレのゴミ袋にして下さい。その後、凝固剤で固めて、袋を閉じておいてください。私たちが処理します」。ベッドの横には据え付けの簡易トイレ。部屋の外の水洗トイレ“禁止令”も宣告された形だ。

病室には災害用トイレ。ビニール袋に用をたして凝固剤で固める。大部屋なので匂いが気になってしまう

 入院初日となったこの日の夜も、高熱(39.3度)は続いた。

アビガン使えず、血糖値が上昇…

<7日目~11日目 高熱、咳、点滴使用、血糖値上昇>

 投薬治療は続くが、なかなか熱が下がらない。午前中は熱が37度後半近くまで下がったものの、午後から再び上昇。深夜には39度まで上がる日もあった。

 当然、食欲は無く、出された病院食もほとんど残してしまう日々が続いた。医師からは「食欲が無いので点滴を打ちましょう」と告げられ、日中は不自由な点滴生活が始まった。

 さらに、入院日の検査でウイルスによる肝機能の低下が判明。抗ウイルス薬の「アビガン」「レムデシビル」などの薬が使えず、ステロイド薬「デカドロン」の処方でコロナウイルスと戦うことになった。

 だが、そのために血糖値が294mg/dl(空腹時正常値は80mg/dl~99mg/dl)まで急上昇。この測定結果から、今度はインシュリン注射を打たなければならなくなり、コロナ対策以外の治療も発生することになった。

 さらに、夜中に咳が出るようになり、医師から咳止め薬「メジコン」を処方された。これによって、薬は胃酸を抑える「ラベプラゾール」、血栓を抑える「リクシアナ」、解熱剤の「カロナール」の4種類を3食時に飲むことになった(「デカドロン」だけは朝食時のみ服用)。

酸素吸入などで“管だらけ”に

<12日目 40.4度の高熱、酸素吸引器使用、点滴使用、血圧測定、血糖値測定(最高349 mg/dl)、インシュリン注射>

 入院時から服用していた解熱剤「カロナール」だったが、医師の方針転換で、熱が38度を超えた際は「ロキソプロフェン」を服用することとなった。くしくもこの日は日付が変わった午前零時に熱が38度を突破し、深夜のナースコール。「ロキソプロフェン」の服用から始まるという「最悪の1日」となった。

 新型コロナの代表的な症例が高熱と肺炎。ここまで私は発熱ばかりに気を取られていたが、血中酸素飽和度が90%前半ということと、肺のレントゲン撮影の結果で肺炎も併発しており、医師の指示で、酸素吸引器を使って鼻から酸素を吸入することになった。これで私の体には、心電図検査のコード、血中酸素飽和度を測定するコード、点滴の管、酸素吸引器の管―と4種類のコードに繋がれた「管だらけ」の体になっていた。

文字通り「管だらけ」に。鼻からは酸素吸入、腕には点滴、体には心電図検査用のコード。隠れているが、指にも血中酸素飽和度を測るコードが付いている

 熱は丸一日高かった。午前6時の測定では39.6度で解熱剤を服用。その後は10時に38.6度、昼過ぎには37.6度まで下がったものの、夕方には再び38.6度まで上昇。午後9時には40.4度という入院以来、最悪の高熱に。ナースコールで看護師に告げると、またも解熱剤を投与されることとなった。

㊦につづくhttps://lifraplus.com/special-contents/fight-against-covid2

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