ワクチン接種、85%の学生が前向きも…大学間で進捗に差 

関西大では保育、教育施設スタッフの優先接種も実施された

変異株の予測困難、オンライン授業継続も

 コロナ禍で不自由な大学生活が長期化するなか、大学生を対象にした調査で、約85%がワクチン接種に前向きな姿勢を示していることが分かった。職域接種を進める大学も少なくないが、大学によって進捗(しんちょく)に違いもあるという。秋学期以降のキャンパスライフはどうなるのか。

 全国大学生活協同組合連合会が7月5~19日に実施した調査によると、全国計245大学に通う1~4年計7637人のうち、ワクチンを「接種したい」「すぐにでなく、いずれ接種したい」「すでに接種した」という回答が計85・6%となった。「接種したくない」は10・8%にとどまった。特に大学4年では接種に前向きな回答が約9割を占めた。

 若者は接種に消極的との見方もあったが、実際には大半の大学生が接種を望んでいる様子が浮かぶ。

 大学を拠点とした職域接種も進んでいる。慶応大では7月30日までに通学課程の学生の1回目接種率は76・4%に達した。関西大では7月31日までに学生の1回目接種率が54・9%、早稲田大では8月2日までに学生の1回目接種率が約53%となった。

 いずれも職域接種以外は含まれないため、実際にはより多くの関係者が接種した状態で秋を迎える見込みだ。

 一方で、職域接種の実施が難航している大学も多い。明治大は国からのワクチン供給が滞り、7月下旬の開始を予定していた接種開始が9月1日まで延びた。明大では9月20日に秋学期の授業開始を控えている。

 京都精華大もワクチン供給の遅れから、7月下旬の開始を予定していた職域接種は、9月上旬~10月上旬に延期することが発表された。後期授業開始は10月5日に予定されている。

 ワクチン接種では明暗が分かれている面もあるが、秋学期以降の授業運用については総じて横並びの対応となっている。ワクチン接種率が抜きんでている慶大も、変異株への対応など感染状況の予測は困難とし、秋学期は春学期と同じく、対面授業とオンライン授業を併用する方針を発表した。

 上智大、立教大、同志社大、近畿大なども引き続き対面とオンラインを併用する方針だ。

 コロナ前のキャンパスの様子が戻るには、まだ時間がかかりそうだ。

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