【スマートライフ×リアルライフ】不安なシニアのスマホセキュリティー

万が一に備えて家族と情報共有する方法

 NTTドコモの企業内研究所である「モバイル社会研究所」が、シニアに関する調査リポートを発表した。スマホはすでに多くの人が使っているが、そのセキュリティー対策はどのようになっているかを調べたものだ。

 例えば、あなたがいま使っているスマホは、画面のロックを正しく設定しているだろうか。電源を入れたスマホがパスワードや暗証番号、指紋、顔などによる認証なしで、すぐに使える状態では、セキュリティー対策がなされているとはいえない。

 だが、画面ロックの機能を正しく設定しているのは、スマホ所有者の3人に2人にすぎないという。対策をしていない率はシニア層ほど高く、60代で19%、70代で25%だった。また、最近になってスマホを所有するようになったシニアは、セキュリティー対策をしていない率がさらに高いともいう。

あなたの使っているスマホ、セキュリティーは大丈夫ですか?

 同研究所では、シニアのスマホ所有率が7割を超えたものの、その利活用については十分ではなく、その背景にはセキュリティーに対する不安があるからだとも指摘している。近頃増えている通信事業者や宅配便業者を装ったスマホ詐欺などで不安が高まっているのも一因だ。

 それでも、自分自身の分身ともいえるスマホが、電源を入れれば誰でも使える状態になっているというのはまずい。スマホには個人情報が満載されているが、重要情報はそれだけではない。他人のメールアドレスや電話番号、送られてきたメールやLINEのメッセージなども保存されている。悪意のある第三者がそれを使ってなんらかの行動をとれば、自分自身だけでなく家族や友人・知人、同僚や取引先にも迷惑をかけてしまう恐れがある。

 画面ロック以外にも、最新のOSへの更新をきちんとしているかどうかも重要なセキュリティー対策だ。OSを最新状態にしていれば、被害を未然に防げる確率は上がる。

 そうはいっても、もし自分の身に万が一のことがあったとき、家族でさえスマホの中を見ることができなくなってしまったらまずいと考える人もいるだろう。

 シニアというのは、そういうことも考えなければならない年代だ。自分の友人・知人らの連絡先が全部スマホに入っていて、それが参照できなければ一切の連絡がとれないというのでは、不測の事態に遭ったときに、家族も困ってしまうかもしれない。

メールやプリントで家族と重要事項の共有も

 だから家族にだけは暗証番号などを伝えておくというのもひとつの手だ。それに抵抗があるなら、重要な情報をきちんとまとめたうえで、家族と共有するようにしたほうがいい。情報を他のユーザーと共有する方法はたくさんある。まとめて書き出し、メールで送っておいてもいいし、原始的だがプリントしてその紙を家族に渡しておくのでもいい。

 昔は家の電話機のそばに連絡先をまとめた紙が置いてあった。タンスの引き出しには銀行の預金通帳が入っていた。その他の重要書類も紙だったから、探せば見つかった。書簡なども届いたし、年賀状も毎年かわされていた。

 しかし、今は多くのものが電子化・デジタル化されている。便利な世の中ではあるが、その便利を享受するには、新しい工夫が必要だ。便利・手軽と安心・安全は真逆の位置にあるといってもいい。(山田祥平)

関連記事

  1. 【マンション業界の秘密】売却成功のコツは「立地を考慮した仲介業者選び」

  2. 【コロナ禍の入院・介護・看取り】すい臓がんの夫を見送る㊦

  3. 【覆面トレーダーK 億り人への道】選挙は株高 勝率9割

  4. 【地方移住ナビ】佐賀県 理想のライフスタイル実現

  5. 【スマートライフ×リアルライフ】スマホのカタチどこに向かう!? 大型化と小型軽量化の波が同時到来

  6. 【地方移住ナビ】福島県白河市 身近に歴史 新鮮食材も

  7. 【自分と先祖様の防災サバイバル術】シニアと防災②

  8. 【地方移住ナビ】山口県 早い段階から相談に力

  9. 【活写2021】保護犬カフェ ともにいれば幸せ

logo logo

連載

PAGE TOP