【覆面トレーダーK 億り人への道】ビットコイン暴落!瀕死の男の「脳内会話」

年金不信、低所得、人生100年…。このままじゃヤバい!コロナをキッカケに生活防衛を本気で考え始めた40代サラリーマンが、投資に挑む。目指せ、ハッピーリタイア!

 ――どうした?顔色悪いね

 「ビットコイン(BTC)で往復ビンタ食らっちゃってさ…」

 ――というと?

 「4月23日の下落で、3月27日に付けた直近安値(5万ドル付近)を割り込んだから、チャート的にもう下目線だと思って売ったら…。なんと5月12日までに6万ドル付近まで切り返し。ここで売りポジションは損切り」

 「じゃあ、上目線かと思って今度は買ったら…急落でしょ?両側から串刺しされた焼き鳥の気分だわー」

 ――最近、仮想通貨ヤバくない?

 「政治方面からのプレッシャーがハンパないよね。もともと通貨発行権(=国家主権)への挑戦、みたいな面もあるし。中国は金融機関で取り扱い禁止、アメリカも1万ドル以上の取引は全部申告させてバンバン課税でしょ?」

 ――イーロン・マスク(米テスラ社CEO)は「法定通貨と仮想通貨の対決だ。仮想通貨に味方する」ってツイートしてるけど

 「そう言うけど、テスラ車はビットコインで買えなくするんでしょ?結局、マスクもビット信じてないじゃん」

 ――ゴールドマンサックスとかJPモルガンはまだ煽ってるよね

 「彼らは客に取引させて、手数料抜けばそれでいいから。JPのジェイミー・ダイモン社長は割と正直で、『私はビット支持者ではないが、顧客は関心がある。投資先を決めるのは彼らだ』。要は、取引さえしてくれれば、あとは焼かれようが煮られようが知ったこっちゃない、と。ま、それが業界の本音でしょ」

 ――優しいお婆さんみたいな顔して、イエレン米財務長官も結構“弾圧チック”なこと言うよね

 「FRB議長時代から『仮想・匿名は犯罪の温床』って嫌ってたからね。この前、アメリカのパイプラインがサイバー攻撃受けて、身代金、ビットで払ったでしょ?あれでマジになったらしいよ」

 ――そこまで分かってて(笑)。なんで触ってるの?

 「そりゃあ、あの値動きはタマランわー。勝てばだけど(笑)。ボラティリティ(予想変動率)は160%だからね!」

 ――ん?ボラティリティって最大で100%じゃないの?

 「普通に考えればね。今後30日間の変動の大きさが1年間続いたらどうなりますか、っていう年率換算した予想変動率だから。今のボラが100%だとしたら、上に行った場合は1年後に今の2倍(100%高)、下に行ったらゼロ(100%安)を市場が見込んでるってこと。株価はいくら下げても普通ゼロにはならないから、ボラも100%までは上がらなくて、リーマンショック時でもS&P500株価指数のボラは89%、コロナショックで85%、9.11テロで49%だった。でも、ビットときたら100超えはザラ、今回は160だからねー。もう完璧にイッちゃってるよね」

 ――……。まあ、逝っちゃわない程度に頑張ってよ。

■覆面トレーダーK 都内在住の40代の男。アーリーリタイヤを目指し、会社勤めの傍ら、結構ガチで兼業トレーディングにいそしむ。主戦場は、短期投機でFX、株価指数先物・オプション、暗号資産。長期保有では米国株。趣味は酒。

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