【覆面トレーダーKの「億り人」への道①】いつもの“煽り”が始まった

年金不信、低所得、人生100年…。このままじゃヤバい!
コロナをキッカケに生活防衛を本気で考え始めた40代サラリーマンが、投資に挑む。
目指せ、ハッピーリタイア!

 JPモルガンCEOのジェイミー・ダイモンと、今ウォール街で最も影響力のあるストラテジストMarko Kolanovicがそろって強気メッセージ。

 曰く。「ワクチン接種進展、莫大な財政赤字による支出、QE強化、パンデミック終了後の“爆消費”で好況は2023年まで続く」「S&P500の21年末目標は4400P」

 まあ、元々JPMは官製相場の総元締めだから、このアナウンスはそれなりに効く。2017、19年も年初のアナウンスで株は持ち直した。

 今、SP500のVIX指数(オプション変動率指数)は16-17%に低下。米国10年債利回りは1.6-1.7%アラウンドで膠着し、政権の追い風もバッチリ。当然、株は「ゴルディロックス(適温相場)」となり、少なくとも売りづらい。

【用語解説】VIX指数:Volatility Indexの略。シカゴオプション取引所がS&P500種指数のオプション取引の値動きをもとに算出・公表している。数値が高いほど、投資家が先行きに対して不安を感じているとされ、「恐怖指数」とも呼ばれている。

どこもかしこも強気なら…

 S&P500構成銘柄の空売りポジションは時価総額の1.6%(中央値)と17年ぶり低水準。ストックス欧州600指数でも構成銘柄のショートは浮動株の1.65%、記録的な低水準という(Bloomberg 4/20)。

 「人の行く裏に道あり花の山」とか「万人が万人ながら強気ならタワケになりて米を売るべし」とか、逆張り推奨の相場格言は数多いが、今のインフレトレードはそんなヤワなもんじゃない。

 何せ、世界中の中央銀行と政府が結託してマネーを「ジャブジャブ」化。その供給マネーはコロナ緊縮モードの実体経済や消費にはあまり回らず、資産・投資に回る。バブルだろうと何だろうと、今の株は当然ロング。史上最高値圏とはいえ、ショートする度胸はない。

結局、好決算銘柄の押し待ち

 米国企業の1-3月期決算を見ても、銀行は総じて良好だった。

 特に商業銀行中心ではなく、投資銀行・証券部門比率の高いゴールドマンサックス(ティッカーシンボル:GS)、モルガンスタンレー(MS)、JPモルガンチェース(JPM)はトレーディング収益がかなり良い。JPMなら直近の上値抵抗線(157.30ドル付近)を一旦上抜いたのを確認した後、同水準まで押したところでエントリーしたい。

 個人的な注目は、「密回避」で世界的に人気化しているバイク。ハーレーダビッドソン(HOG)も19日発表の決算は良好。全世界ベースでのバイク売り上げは前年同期比10%増、総事業売上高、純利益とも市場予想を超過して着地した。調整後1株当たり利益1.68ドルは、コンセンサス(0.89ドル前後)の2倍近い。決算発表後、株価は当然ハネたが、今は飛び乗らず、42ドル近辺まで押したらエントリーを考えたい。

■覆面トレーダーK 都内在住の40代の男。アーリーリタイヤを目指し、会社勤めの傍ら、結構ガチで兼業トレーディングにいそしむ。主戦場は、短期投機でFX、株価指数先物・オプション、暗号資産。長期保有では米国株。趣味は酒。

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