【節約家計簿】やりくりが苦手ならデビットカードを

「使いすぎ」を防ぐにはデビットカードは有力な手段だ

 引きこもりのお子さんがいるご家庭に生活設計のアドバイスを始めて、今年で30年目になります。以前は親御さんからのご相談がほとんどでしたが、最近では、当事者であるお子さん側から、お金に関するご相談を受ける機会が増えています。

 ご相談者の中には、発達障害や精神障害などを理由に障害年金を受給している人がたくさんいます。多くは障害基礎年金2級を受給しており、障害年金は2カ月ごとの支給なので、2カ月分で約13万円が支給されています。

 親の収入で暮らしているご家庭が多いため、うまく管理すれば親が亡くなった後に障害年金からためた分を残せますが、発達障害を抱えた人は、金銭管理を苦手にしているケースが少なくありません。やりくりが苦手なお子さんは、2カ月分の障害年金を2~3週間で使い切ってしまうことも珍しくないのです。

 金銭管理が苦手な人が、障害年金を管理しつつ、適切に消費する方法を模索する中で、デビットカードを利用すると、うまくいくケースが多いと感じています。デビットカードは買い物をしたら、その場で口座から引き落とされるカードです。

 具体的には、障害年金が口座に振り込まれたら、1カ月に使えるお金として4万円を引き出し、デビットカードの引き落とし口座に入金してもらいます。そして4万円は5週に分け、1週間に使えるお金を8千円とします。

 買い物のときはできる限りデビットカードで支払ってもらい、1週間の支出を8千円以内に収めれば、やりくりOKとします。ただし、1週目と5週目は日数が少ないため、予算が残りやすくなります。他の週で予算オーバーしたら、1週目と5週目の分で調整してもOKです。1週間の予算が守れると、小さな達成感が得られます。この達成感が繰り返されると、やりくりに自信がつくようです。

 この例のように、金銭管理が苦手な人には、計算期間を短くするのがおすすめ。週単位なら、ある週は赤字になっても翌週にはリセットでき、気持ちを切り替えやすくなります。1カ月4万円以下に支出を抑えられれば、残りの2万5千円は、親の亡き後に備えて貯蓄に回せます。

(ファイナンシャルプランナー 畠中雅子)

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