【家電の世界】腐食しにくいホーロー鍋を採用した夢の商品 象印の自動調理鍋「EL-KA23」

「パック調理」で2品まで調理できる(提供写真)

パック調理にも対応した利便性 

 象印マホービンは、より利便性を高めた自動調理鍋「EL-KA23」を発売した。市場想定価格は3万3000円(税込み)。

 自動調理鍋の最大の特徴は、ほったらかしでも、手間をかけたようなおいしさを実現する「おまかせ自動調理」機能を搭載している点である。

 カレーやシチュー、スープ、煮物、米調理でも、火加減を調整したり途中で材料を入れたりする必要がなく、最初にすべての材料を入れて、作りたいレシピのコースを選ぶだけで、自動調理ができる。また、最大12時間前から予約ができるため、朝出かける前に材料をセットし、出来上がり時間を予約しておけば、帰宅後すぐにおいしい料理が食べられる。

 新製品では、腐食しにくく、色移りしにくいホーロー鍋を採用。蓄熱性が高いことから、料理のおいしさを引き出すほか、デザインにもこだわったことから、出来上がりの料理をそのまま食卓に置くことができる。ふたを使えば、鍋ごと冷蔵庫に保存したり、ガスコンロの直火にかけたりして温め直しもできる。厚さ2ミリの鋼板を使用し、軽さも追求した。

 同社は「若い人にとって憧れとなっているホーロー鍋と自動調理鍋を組み合わせた夢の商品ができた」とする。

 さらに、「パック調理」に対応。市販のジッパーつき食品保存袋の中に食材を入れて、専用パックホルダーを使い、ホーロー鍋にセットすれば、最大2品まで簡単に調理ができる。食材をあらかじめ冷凍保存や冷蔵保存しておけば、忙しい時でもさっと取り出して調理ができる。

 調査によると、購入時に重視する項目は、炊飯ジャーでは「おいしさ」が78%で最多だが、自動調理鍋では、「使いやすさ」が71%、「手入れのしやすさ」が70%と上位を占める。

「使いやすさ+手入れのしやすさ」を重視

 「自動調理鍋では、使いやすさやお手入れ性が重視されている。今後も、料理の手間を軽減したいというニーズは継続していくだろう」と同社は予想する。「自動調理鍋は新たなカテゴリーの家電。どう使いこなすのか、どこに置くのかを生活のなかでイメージできることが大切であり、利便性に特化し、毎日使えることを意識して商品化した」という新たな発想でのモノづくりもユニークだ。

 今回の製品は、2019年2月に象印が新たに提案した「暮らしの道具」をコンセプトにした家電ブランド「STAN.シリーズ」の一つで、30~40代の共働き世代や子育て世代に向けて開発している。

 機能性と日常生活に溶け込むデザイン性を兼ね備えており、「楽しむ家事」や「ラクな家事」に応える機能性に加え、食の楽しみを見せたくなるようなデザインを採用しているのが特徴だ。

 自動調理機のほかに、炊飯ジャー、電熱ポット、コーヒーメーカー、ホットプレートを商品化しており、「ユーザーが求める、暮らしになじむデザインを最優先に開発していく製品群」としている。

 若い家族世代に向けた製品群の広がりは、象印にとって新たな挑戦になりそうだ。(ジャーナリスト)


 ■大河原克行(おおかわら・かつゆき) 30年以上に渡って、IT・家電、エレクトロニクス業界を取材。ウェブ媒体やビジネス誌などで数多くの連載を持つほか、電機業界に関する著書も多数ある。

関連記事

  1. 【家電の世界】移動先での空気質を高める シャープのプラズマクラスターイオン発生機「IG-NM1S」

  2. 【マンション業界の秘密】マンション購入、「年収7倍」のレバレッジの危うさ

  3. 【こんな時代のヒット力】徹底した素材感の追求でコロナ禍でも勢い加速 カゴメ「GREENS」シリーズ

  4. 【家電の世界】早ぞり・深ぞり・肌へのやさしさ「6枚刃システム」パナソニック・シェーバー

  5. 【いきもの語り】「家族同然」ペットの祈禱 市谷亀岡八幡宮

  6. 【地方移住ナビ】広島県竹原市 自然とコンパクトな街魅力

  7. 【スマートライフ×リアルライフ】ZoomにスマホとPC切替できる新機能 進化著しいオンラインミーティ…

  8. 【自分と先祖様の防災サバイバル術】シニアと防災①

  9. 【覆面トレーダーK 億り人への道】「オワコン」とは言わないけれど…僕が日本株をやらない理由

logo logo

連載

PAGE TOP