【家電の世界】脳の映像認識に基づいた圧倒的没入感 ソニー薄型テレビ「ブラビアXR」

圧倒的没入感が売り物のブラビアXRシリーズ

独自のプロセッサーを搭載

 ソニーが新たに発売する薄型テレビ「BRAVIA(ブラビア)XR」シリーズは、人の脳のように映像を認識する同社独自の「XR」プロセッサーを搭載したのが特徴だ。

 4K有機ELテレビの「A90J」および「A80J」、4K液晶テレビの「X95J」および「X90J」の4機種12モデルを用意。市場想定価格は55型4K液晶テレビ「XRJ-55X90J」が26万4000円前後、83型4K有機ELテレビ「XRJ-83A90J」が110万円前後となっている。

 これまでのAI搭載プロセッサーでは、色や精細感、コントラストといった映像信号を個別に処理して、最適な画質を表現していたが、認知特性プロセッサー「XR」は、数十万の要素を横断的に分析することで、現実世界で、人が物を見たときに、脳が行う認識を元にした処理を行うことができる。

 人が映像を見たときに、注目する「注視点」を独自のアルゴリズムによって検出し、それを際立たせることで、見ているものをよりくっきりと表示したり、人が見ているのに近い自然な美しさを表現したりできる。

 また、同プロセッサーは、音を聴いたときに、立体的な音響を感じ取るプロセスを目指した処理を行うことで、人を包み込む立体的なサラウンドと、映像の中の被写体から音が聞こえる音像定位感を実現。実際にその場にいて聴いているかのような臨場感をもたらす。

 ソニー独自の音響技術である有機ELテレビ向けの「アコースティックサーフェス オーディオ プラス」と、液晶テレビ向けの「アコースティックマルチオーディオ」を進化させ、有機ELではパネル自体を振動させて音を出し、液晶テレビでも画面から音が出ているかのような体験によって、映像と音の一体感をもたらしている。

「画面しかないテレビ」を実現

 同社では、「映像の自然な美しさと音の臨場感で、圧倒的な没入感を実現できる」と自信をみせる。ベゼル(縁)やスタンドといった視界を遮る要素を極端にそぎ落としたデザインを採用し、「画面しかないテレビ」を実現していることも、没入感を高めることにつながっている。

 XRユーザーのための独自コンテンツサービス「BRAVIA CORE(コア)」を提供している点も大きな特徴だ。ソニー・ピクチャーズエンタテインメントの最新映画から過去の名作まで約300本の作品が、2年間無料で視聴可能で、最大80Mbps(メガビット毎秒)の高画質ストリーミング技術と、IMAX(アイマックス)の映像や温室を家庭で再現できる「IMAX Enhanced(エンハンスド)」への対応によって、映画館のようなクオリティーで作品を楽しめる。

 そのほか、HDMI2・1に対応しており、プレイステーション5に理想的なフレームレート(コマ数)と操作性を実現。リニューアルした公式アプリ「My BRAVIA」も、無線リモコンの専用ボタンから表示でき、見たいものがより探しやすくなった。

 ソニーでは「BRAVIA XRは、新機能と高い技術を融合して、視聴者に感動を提供するエンタテインメント体験を届けることができる」と語る。これまでにない没入感と臨場感を体験できるテレビだ。 (ジャーナリスト)

 ■大河原克行(おおかわら・かつゆき) 30年以上に渡って、IT・家電、エレクトロニクス業界を取材。ウェブ媒体やビジネス誌などで数多くの連載を持つほか、電機業界に関する著書も多数ある。

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