【家電の世界】おうち時間増で「軽量で高出力」にシフト シャープのコードレススティック掃除機

コードレススティック掃除機が身近になってきた

「気になるときに気になる場所を」

 掃除機に新たなトレンドが生まれている。

 1つは、主流がキャニスター掃除機から、コードレススティックに大きくシフトしている点だ。国内の掃除機の出荷台数では、全体の64%をコードレススティック掃除機が占めており、業界ではこの傾向がさらに顕著になると予測している。 

 2つめはコードレススティック掃除機の軽量化の動きが進展している点だ。主要メーカー5社がラインアップしている29機種のうち、17機種が軽量タイプと位置づけられており、販売実績でも2019年には23%にとどまっていた軽量タイプが、20年は68%へと急拡大。今年に入ってからも約70%を軽量タイプが占めている。

 そして、生活環境が変化したいま、コードレススティックが最適な掃除機という認識が広がっている点も見逃せない。

 軽量化したコードレススティック掃除機の広がりによって増加したのは、気になったらすぐに掃除するという使い方だ。まとめて掃除をするというのではなく、気になったときに、気になった場所を掃除するといった使い方が増え、所有者からは、「自然と掃除の頻度が増えた」「掃除が手軽になり、いろいろな場所を掃除したくなる」といった声が出ているという。

 コロナ禍では、おうち時間が増加するとともに、掃除の頻度が増えたという人が45・0%、普段掃除をしないところまで掃除をするようになったという人が32・2%に達し、感染対策として掃除の頻度や対象範囲を増やしたり、おうち時間の増加で汚れやすくなった家を清潔にしておきたいといった動きが顕在化。シャープでは「もっと、手軽に掃除をしたいというニーズに応えることができるのが軽量コードレススティック掃除機」とする。

 同社は16年12月に発売した「RACTIVE Air(ラクティブエア)」で、軽量コードレススティック掃除機で先行。累計約80万台を出荷した。その実績を元に新たに投入した「RACTIVE Air POWER EC-SR7」は、ドライカーボンパイプを採用した重さ1・6キロの軽量ボディーに、高出力モーターを搭載し、同シリーズ史上最強のパワーを実現。高密度セル搭載大容量バッテリーを採用することで、最長90分の連続利用ができるほか、多くのユーザーが日頃使っている「強」モードでも15分の連続運転時間を実現した。

 風の流れを集約し、吸塵力を上げた「新構造パワフルスリムヘッド」や髪の毛が絡みにくい新構造高密度縮毛ブラシによる「からみにく~いブラシ」、ダストカップの内筒の髪の毛もからみにくい新構造の「からみにく~いサイクロン」を搭載するなど、性能向上と手入れのしやすさを両立している。

 パイプを外して掃除できる「ハンディノズル」や、テーブルや椅子などに立てかけることができる「ちょいかけフック」を搭載。いつでも、どこでも掃除ができるようにしている。市場想定価格は8万8000円前後(税込み)。軽量化と長時間利用を実現したコードレススティック掃除機は、変化した生活環境にぴったりといえそうだ。 (ジャーナリスト)


 ■大河原克行(おおかわら・かつゆき) 30年以上に渡って、IT・家電、エレクトロニクス業界を取材。ウェブ媒体やビジネス誌などで数多くの連載を持つほか、電機業界に関する著書も多数ある。

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