【家電の世界】「ほったらかし調理」下準備も進化 シャープ・ヘルシオホットクック

省スペース化でさらに使いやすくなった

ゆでて潰す、卵を溶く、ホイップも

 2015年11月に業界初の水なし自動調理鍋として登場して以来、累計40万台以上の出荷実績を持つシャープの「ヘルシオ ホットクック」がさらに進化した。

 ホットクックの特徴は、素材本来のおいしさや栄養をまるごと調理でき、健康的な「無水調理」を実現することに加えて、加熱の進行にあわせて自動でかき混ぜ、中までしっかりと味をしみ込ませ、おいしく仕上げる「自動調理」を実現すること、そして、食材の衛生面に配慮しながら温度をコントロールし、最大15時間の予約調理が可能な「予約調理」機能の3点だ。

 なかでも、自動で混ぜる機能によって、材料を入れてスタートボタンを押せば、あとはつきっきりになることなく、料理が完成する「ほったらかし調理」を可能にしている点に高い評価が集まっている。

 「単純に混ぜているだけではなく、食材の硬さや量、加熱のタイミングに合わせて混ぜ方を変えることで、カレーやシチューなどの焦げてしまいがちなメニューでも、ほったらかしで上手に調理できる」という。

 今年のホットクックは、混ぜる機能をさらに進化。加熱時だけだったかき混ぜ機能を、準備や仕上げなど加熱前後の手間のかかる作業にまで拡大。ポテトサラダやコロッケの具などは、食材をゆでて潰すまでの作業も自動化でき、オープンオムレツは「まぜ技ユニット」で卵を溶き、焼き上げまで自動で調理できるようになった。「まぜ技ユニット」の最大回転スピードを約2倍にアップさせ、ケーキなどのお菓子作りに便利なホイップクリームやアイスクリームも簡単に作ることができる。

使用状況に応じておすすめメニューも提案

 ホットクックに搭載している無線LAN機能でクラウドサービス「使いこなし応援」に接続することで、400以上のクラウドメニューからユーザーごとの使用状況に応じたおすすめメニューを提案する。使い始めのユーザーにはチキンと野菜の無水カレーなど、定番メニューに慣れてきたら、蒸し物や炒め物、低温調理メニューなどに調理の幅を広げられるようにクラウドが段階的にサポートする。

 「ホットクックを毎日利用している人も、最初は簡単な料理からスタートしている。多彩な機能を搭載しているホットクックを使いこなせるかどうかという不安を解消できる」と同社。使いこなし度を99段階で評価する仕組みも搭載している。

 テーマごとにメニューを厳選した「クックリスト」では、季節の食材を使ったメニュー「厳選!旬食材」、ボルシチやトムヤムクンなど各国のメニューによる「世界の煮物」、麺類をはじめ昼食にぴったりの「お手軽ランチ」など、好みのレシピを登録できる。

 「キッチンに置くスペースがない」という消費者の声に応えて、2・4リットルモデルでは本体幅を13%削減。キッチン収納棚やダイニングテーブルなどにも置けるように省スペース化した。

 市場想定価格は、2~6人分の2・4リットルモデルのKN―HW24Gが7万7000円前後、2~4人分の1・6リットルモデルのKN―HW16Gは6万6000円前後(いずれも税込み)。

 同社は新しいホットクックがキッチンの「新・必需品」になることを目標とし、新たな調理家電としての定着を図る考えだ。(ジャーナリスト)


 ■大河原克行(おおかわら・かつゆき) 30年以上に渡って、IT・家電、エレクトロニクス業界を取材。ウェブ媒体やビジネス誌などで数多くの連載を持つほか、電機業界に関する著書も多数ある。

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