【家電の世界】新世代液晶テレビは「miniLED搭載」目の前に実物があるような臨場感

空間に浮かんでいるかのようなデザインも特徴だ

シャープ8K/4Kテレビ「AQUOS XLEDシリーズ」

 シャープが発売した8K/4Kテレビ「AQUOS XLED(エックスレッド)シリーズ」は、新開発の「miniLEDバックライト」を搭載。同社液晶テレビのフラッグシップモデルと位置付けている。

 XLEDの新ブランドは、miniLEDの搭載によって実現する「すばらしい映像体験」をコンセプトにしたものだ。同社は「表示性能を飛躍的に向上させることに成功し、目の前に実物があるかのような豊かな映像表現で感動を届ける次世代のテレビが完成した」と自信をみせる。

 光源であるバックライトに、従来の10分の1のサイズのminiLEDを採用。従来モデルに比べて約72倍のLEDを敷き詰め、新開発のアクティブminiLED駆動技術により、表示する映像に応じて部分ごとの明暗をきめ細かく制御する。明るくしたい場所に電力を集中させることで高いコントラストを実現し、約3倍のピーク輝度を達成している。

 表示する映像の局所的な明るさやコントラストを解析し、明暗差をさらに伸長する新設計回路「フレアブライトネス」により、輝きのある表現から締まった黒の表現まで、ダイナミックな映像を楽しめる。

バックライトの光波長を変換する「量子ドットリッチカラー技術」も新たに開発。ナノサイズの半導体粒子である量子ドットの光波長変換技術により、バックライトの青色光から純度が高い青、緑、赤の光の3原色を生み出し、広色域で鮮やかに発色する。進化させた独自の画像処理エンジンが解像度や映像フォーマットを解析し、被写体が持つ質感や輪郭などを緻密に再現、地上デジタル放送やネット動画も細部まで美しく、臨場感豊かに表現するという。

 「これまでの液晶テレビでは実現できない黒の締まりと、有機ELテレビで実現できない月の明るさが実現できる」と同社。

 8Kテレビでは、パネル表面に低反射コートによる映り込み抑制効果と、斜めから見ても高コントラスト性能を保つ素材を採用。YouTubeの8K動画再生にも対応した。

 スピーカーシステムも刷新した。画面下部に加えて、上部やサイドにもスピーカーを配置した「ARSS+音響システム」を新開発し、没入感がある音場を実現。画面の周囲を8つのスピーカーで取り囲み、あたかも画面中央からセリフや音楽が聞こえるような感覚で、映像と音声が一体となった臨場感が味わえる。

 最薄で2・6ミリという一枚板のような薄さと、映像と背景の境界をわずか約0・2センチまで狭額縁化したフローティングディスプレイにより、空間に浮かんでいるかのようなデザインも特徴だ。

 8KテレビのDX1ラインの市場想定価格は、85型が176万円前後、75型が82万5000円前後、65型が66万円前後。4KテレビのDP1ラインは65型が44万円前後、55型は36万3000円前後(いずれも税込み)。

 miniLEDによって実現する新世代の液晶テレビが登場した。 (ジャーナリスト)


 ■大河原克行(おおかわら・かつゆき) 30年以上に渡って、IT・家電、エレクトロニクス業界を取材。ウェブ媒体やビジネス誌などで数多くの連載を持つほか、電機業界に関する著書も多数ある。

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