【家電の世界】スマホで自分仕様に!パナソニックのIoT対応IHジャー炊飯器

「ライス&クッカーSR-UNX101」

フルスペックから「マイスペック」に

 パナソニックが9月1日に発売する予定のIoT対応IHジャー炊飯器「ライス&クッカーSR-UNX101」は、フルスペックやハイスペックを追求せず、マイスペックを実現した新たなコンセプトの家電となる。市場想定価格は4万5000円前後(税込み)。

 「おいしい調理ができることは多くの人に共通したニーズだが、いろいろな料理を作りたいという人がいれば、自動で調理してくれるものがいいという人もいる。シンプルな機能がいい人もいれば、自分で細かく設定でき、応用できるものがいい人もいる。メーカーが決めたスペックでは、多様化するニーズには応えられないと判断した」というのが、新たなコンセプトの発端だ。

 マイスペック家電では、フルスペックの製品から、使うかどうか分からない機能をそぎ落とし、よく使う機能に絞ったシンプルな商品として提供。必要な機能をあとから足して、ライフスタイルにあった仕様にカスタマイズ。その時、その人のライフスタイルに合ったメニューや使い方にアップデートできる。

 たとえば、従来の炊飯器では、最上位モデルには430通りの炊き分けができたが、今回発売するマイスペック仕様の「ライス&クッカー」では、25通りのコースから3つを選び、スマホを使ってユーザー自身が登録する。操作がシンプルになるほか、アプリで簡単にコースの入れ替えができる。

 「多くのコースを用意していても、1カ月間に使用しているのは3コースという人がほとんどであることが分かった。独身男性であれば自分の好みにあわせて、硬めのごはん、冷凍用ごはん、カレー用ごはんという3コースを選択したり、乳幼児がいる家庭ではおかゆを追加したり、共働きの忙しい家庭では早炊きを入れたりと、カスタマイズができる」と同社。

米の出来で炊き方を「アップデート」

 アップデートできる機能を生かして、年ごとのお米の出来栄えに合わせて炊き方を更新。夏場で気温が高くなると、ごはんのベタつきが増加するため、吸水や圧力時間を短くし、火力を上げ、ごはんの粘りを抑えるコースを提供するといった具合だ。毎年11月頃に配信する予定だという。

 炊飯機能では、パナソニック独自のおどり炊きを採用。2つのIHコイルの通電を高速で切り替えることで、強力な泡の熱対流を生み出して、ごはんを大きく、ふっくらさせる。まとめ炊きにうれしい「冷凍用ごはんコース」は、高温浸漬で米の中までしっかりと吸水させ、水分分布を内外均等にし、解凍後のべたつきを防ぐ。

 調理機能では、食材の温度変化を検知し、適切な火加減や時間で調理できるプログラムを用意。購入時には、カレーや肉じゃが、ロールキャベツ、プレーンケーキなど10種類の自動調理レシピを搭載しているが、随時レシピを追加するという。

 調理鍋を置く場所がないというシングル/スモール家庭では、炊飯器を使って調理をしたり、ほったらかしで調理をしたいというニーズも高い。そうしたニーズにも応える調理家電だ。 (ジャーナリスト)


 ■大河原克行(おおかわら・かつゆき) 30年以上に渡って、IT・家電、エレクトロニクス業界を取材。ウェブ媒体やビジネス誌などで数多くの連載を持つほか、電機業界に関する著書も多数ある。

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