【家電の世界】家族が遠隔操作でパソコンの使い方を助言

富士通パソコンのAIアシスタント「ふくまろ」のイメージ(提供写真)

富士通の「ふくまろおしえてサービス」

 パソコンのサポート契約を結ぶと、生活をサポートする合計34種類の特典が受けられるサービスがある。富士通ブランドのパソコンを開発、製造、販売している富士通クライアントコンピューティングが提供している「My Cloud(マイクラウド)プレミアム」がそれだ。

 月額2017円(税込み)のあんしんワイドを契約すると、専用ダイヤルを通じてパソコンに関する質問をすることができたり、訪問診断が無料になったりするだけでなく、VHSテープの映像データや、写真などのプリント類をデジタルデータへ変換する「アナログデータ変換サービス」を提供する。

 デジタルに関するサービスだけではない。育児や介護、税金、年金などの困りごとについて、専門アドバイザーにウェブや電話で相談できる「暮らしの相談」、トイレやキッチン、洗面所といった水まわりや、鍵、電気、ガスのトラブル発生時に、専門スタッフが駆け付けて応急処置する「住まいのトラブルサポート」、家具の配置換えや高所の照明器具の取り換え、粗大ごみの搬出などをサポートする「住まいのお困りごとサポート」、ハウスクリーニングやリフォーム、害虫駆除、家事代行の専門業者を紹介する「快適生活サポート」など幅広い。

 一部別途費用が必要なものもあるが、パソコンメーカーのサービスに加入するだけで、多くのサポートを無料で利用できるのだ。

 富士通のパソコンは、1981年5月に第1号機を発売以来、40年の節目を迎え、これまでに累計で1億4000万台以上を出荷した実績がある。シニア層から高い評価を得ているパソコンメーカーで、「パソコンを始めたい人から、使いこなしたい人まで、パソコンに関するさまざまなサービスを提供するだけでなく、生活に関する困りごとまでカバーする統合的なサービスを用意する方向に拡張してきた」と同社では説明する。

 「人に寄り添うコンピューティングの実現」を目指している同社が、コンピューティングの枠を超えてその姿勢を実行している。

 その同社が新たなサービスを開始した。それが、デジタルが苦手な人をサポートする「ふくまろおしえてサービス」である。このサービスのユニークなところは、家族がサポートする仕組みを提供している点だ。

LINE通じて家族に連絡

 富士通パソコンには、会話が可能なAIアシスタント「ふくまろ」が搭載されており、パソコンの画面を通じて、簡単な使い方などは教えてくれるが、「家族に教えてもらいたいことがあるのだけど」と話しかけると、LINEメッセージを通じて家族に連絡。家族がサポートできそうならば、6桁のセキュリティーコードを入力し、許可ボタンを押すだけで、家族が遠隔地からパソコンを操作できるようになる。これはWindows(ウインドウズ)10に搭載されているクイックアシスト機能を利用したものだ。

 「簡単なことであれば家族に聞きたいという人も多い。ワクチン接種の予約も、この機能を使えば、家族が遠隔地から操作して予約が取れる」と同社。テクノロジーだけに頼らず、家族のつながりを利用するという新たなスタイルのサービスともいえそうだ。(ジャーナリスト)


 ■大河原克行(おおかわら・かつゆき) 30年以上に渡って、IT・家電、エレクトロニクス業界を取材。ウェブ媒体やビジネス誌などで数多くの連載を持つほか、電機業界に関する著書も多数ある。

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