【家電の世界】「UV清浄」でウイルス抑制機能がアップ ダイキン・UVストリーマ空気清浄機

 ダイキン工業は、深紫外線を照射する「UVC LED」を搭載することで、ウイルスや菌の抑制性能を高めた「UVストリーマ空気清浄機ACB50X-S」を発売した。

 オフィスやクリニック、福祉施設、塾、幼稚園・保育園のほか、ワクチン接種会場など不特定多数の人が入れ替わる小空間での利用を想定したものだが、同社では家庭用途でも利用できるとして、家電ルートでも販売をしていく。幅と奥行きがいずれも27センチ、高さ50センチという小型化を実現。リビングに設置しても圧迫感を感じにくいデザインとなっている。

 同社独自の「ストリーマ技術」に加えて、「UVC LED」を採用。ウイルスや菌の抑制効果が高い波長265ナノメートルの深紫外線により、抗菌HEPAフィルターに90分ごとに深紫外線を30分照射する「UV清浄」を行うことで、捕捉した菌やウイルスを抑制する。同社によると「捕捉した菌を現行機に比べて約10倍のスピードで抑制し、ウイルスは30分で99%以上抑制する」という。

好きなタイミングでフィルター洗浄

 「UV清浄」は、本体のボタンを押して任意のタイミングで運転できるため、飲食店の個室などでは来店客の入れ替わるタイミングに合わせてフィルター清浄運転をしたり、フィルター交換の作業前に手が触れるフィルターを清浄し、安心してメンテナンス作業が行えたりする。

 「UVC LED」には、旭化成グループの米クリスタルアイエスの「Klaran(クララン)」を採用。同技術が空気清浄機に利用されるのは初めてだという。「LEDによって、コンパクト化と、省電力化を実現。強力な『UVC LED』を使用しているが、深紫外線を機外に照射しないように安全に配慮した設計になっている。メンテナンス扉を開くと安全保護スイッチが働き、ユニットが停止する」と同社。

 抗菌HEPAフィルターも、今回の製品向けに新たに開発した。0・3マイクロメートルの微小粒子を99・97%捕集する性能を持つフィルターに抗菌剤を添着し、菌の繁殖を抑制できるという。

 本体正面の左右と下側からの3方向の吸い込み口を用意しているため、壁際に設置できるなど、置き場所を選ばないほか、操作時に触れる部分はすべて抗菌加工しているのも特徴だ。

スマホアプリで遠隔操作も可能

 専用のスマホアプリで、運転状況と空気清浄機周辺の清浄度を遠隔から把握することができ、側面パネルを開けることなく抗菌HEPAフィルターの交換時期を把握することも可能だ。スマホからのON/OFF、風量設定なども可能であり、本体に触れる頻度を少なくすることができる。

 同製品は滋賀県の滋賀製作所第三工場で国内生産。「国内の空気清浄機の需要に素早く応えることができる」としている。

 窓のない店舗の個室やクリニックの個室、テレワークの一般化に伴って増加している個室タイプのシェアオフィスでの空気質に対する関心が高まっているが、今回の製品では最大風量5立方メートル/分という厚生労働省によるガイドラインの条件を満たす性能である点も見逃せない。店舗や自宅でも、安心して利用できる空気清浄機だ。 (ジャーナリスト)

 ■大河原克行(おおかわら・かつゆき) 30年以上に渡って、IT・家電、エレクトロニクス業界を取材。ウェブ媒体やビジネス誌などで数多くの連載を持つほか、電機業界に関する著書も多数ある。

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