【家電の世界】家庭でも業務用レベルの高い洗浄力 コロナ禍で高まったニーズにUV使った3つの機能

コンパクトなボディーを実現したという(提供写真)

アクアの「まっ直ぐドラムAQW-DX12M」

 アクアが、11月上旬に発売したドラム式洗濯乾燥機「まっ直ぐドラムAQW―DX12M」は、コインランドリー向けの業務用洗濯機で採用している水平ドラムのノウハウを活用。洗濯物が絡まずに仕上がり、シワを抑えながら乾燥させることができる。市場想定価格は28万6000円前後(税込み)。

 同社は、三洋電機の洗濯機事業が原点で、国内で唯一、家庭用に加え、業務用洗濯機も開発。家庭用にも業務用のノウハウを活用している。「ドラムの前後で回転力を均一にかけることで、洗いムラができにくく、洗濯物同士が絡まりにくいため取り出しやすい。また、大きな洗濯槽で広げながら乾燥させるため、洗濯物のシワを抑えることができる」という。

 同社の調査によると、コロナ禍で、衣類の除菌に関心が高まった人は81%に達しているという。こうしたニーズに応えるため、UV(紫外線)を活用した3つの機能を搭載した。

 1つめは、エアウォッシュ機能。衣類を包み込むように温風を循環させながら、超音波により発生させた微細なミストを槽内に充満。衣類の除菌と消臭を行う。水洗いできない衣類を手間なく簡単に、傷みを抑えながらケアできる。

 2つめはお湯洗い。衣類の素材に応じて20~60℃のお湯で洗濯することで、洗剤の酵素を活性化し、洗浄力を格段に高め、ニオイや黄ばみの原因となる皮脂汚れを落とすほか、60℃のお湯洗いでは除菌も可能になる。洗濯中にUVライトを庫内に照射し、水をきれいにしながら洗う。

 3つめの絡み防止乾燥では、約65℃の温風でふんわりと乾燥させながら、衣類を除菌。除菌水を生成するUVライトと、乾燥時の熱との相乗効果により、清潔な洗濯乾燥ができる。

 また、オールラウンド浸透洗浄により、ドラムの静止と回転を繰り返して、高濃度の洗剤液を衣類全体に素早く浸透。もみ洗いに加えて、高い位置から衣類をまっすぐ落とすたたき洗いを行うことで、食べこぼし汚れや襟の皮脂汚れもすっきり落として洗い上げる。

2割の小型化、少量洗いの高速コースも

 0・5キログラムまでの化繊衣類を洗濯から乾燥まで約55分で行う「スピード洗乾コース」では、急に必要になった子供の体操服や翌日に着たいワイシャツなど、少量の洗濯乾燥に便利だ。液体洗剤自動投入機能を利用して、本洗いの前に予洗いを自動で行う「2度洗いコース」を用意。洗濯時間も約29分に短縮した。

 従来機種に比べて、約20%のサイズダウンを実現。洗濯容量12キログラムクラスではナンバーワンのコンパクトボディーを実現した。「業界初となる熱交換効率の高いマイクロチャネル方式や、分離式ヒートポンプユニット構造により、本体サイズのコンパクト化を実現した。12キログラムの洗濯容量ながら、64センチ規格の防水パンにすっきりと収まる。これまで、洗濯容量7~8キログラムクラスの縦型全自動洗濯機を使用していた家庭でも設置しやすい」と同社。

 高い洗浄力が求められる業務用洗濯機で採用されている技術が、家庭でも利用できる洗濯機だ。 (ジャーナリスト)


 ■大河原克行(おおかわら・かつゆき) 30年以上に渡って、IT・家電、エレクトロニクス業界を取材。ウェブ媒体やビジネス誌などで数多くの連載を持つほか、電機業界に関する著書も多数ある。

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