当確の速さ、視聴率…衆院選「開票特番」も熱い戦い

 31日に投開票される衆院選を前に、テレビ各局の選挙特別番組(特番)の準備が大詰めを迎えている。各局ともに看板番組のキャスターらが起用され、候補者とスタジオとのやり取りに独自色をもたせる工夫もみられる。迅速かつ正確に開票速報を伝えるだけでなく、視聴率をめぐる戦いも熱くなりそうだ。

 各局の選挙特番はいずれも、衆院選の投票が締め切られる午後8時前に開始。出口調査や情勢取材をもとに、午後8時と同時に「当選確実(当確)」を報じるためだ。

 ビデオリサーチによると、前回の国政選挙である令和元年7月の参院選では、NHKの開票速報がもっともよく見られた。NHKは今回も大河ドラマを繰り上げ放送し、午後7時55分から開票速報番組を始める。キャスターを務めるのは、「ニュース7」を担当する瀧川剛史アナと上原光紀アナ。正籬聡(まさがき・さとる)放送総局長は20日の定例会見で、「NHKのネットワークを生かして全国各地の選挙事務所を中継でつなぎ、解説委員の分析なども交え、深く多角的に報道したい」と抱負を語った。

 ネットでの発信にも力を入れる。サイトやニュース・防災アプリで開票速報番組を提供するほか、昨年から開始した番組配信サービス「NHKプラス」でも番組を同時配信する予定だ。

厳しい「直撃」も?

 対する民放は、報道番組の看板キャスターを総動員して臨む。中でも話題を集めているのは、TBSの選挙特番「選挙の日2021 太田光(ひかり)と問う!私たちのミライ」(午後7時57分~)だ。同局の報道番組「Nスタ」キャスターの井上貴博アナ、「news23」の小川彩佳キャスターとともに、爆笑問題の太田光さんがスペシャルMCを務め、各党党首や当選が確実となった候補者らに直球の質問を投げかけるという。

 候補者への歯に衣(きぬ)着せぬ質問では、ジャーナリストの池上彰さんが出演するテレビ東京の特番も毎回話題だ。今回も「TXN 衆院選SP 池上彰の総選挙ライブ」(午後7時50分~)を放送。池上さんと同局の大江麻理子アナがキャスターを務める。

 20日にオンラインで会見した池上さんは、「池上無双」とも称される厳しい質問について「4年前の(選挙での)厳しい質問を根に持っている候補者がいると聞くと、小さい人間なんだと思う」とバッサリ。「ムッとするのは人間だから当然だが、その後の態度に人間性が出る」と話し、今回も切り込む姿勢を見せた。

 同番組では、独自の視点による候補者のプロフィル紹介も話題だ。池上さんは「他局も趣向を凝らしているが、あのおもしろプロフィルはテレビ東京が最初に始めた」とプライドをのぞかせた。

安定の看板キャスター

 自局の看板報道番組のキャスターによる特番が予定されているのが、日本テレビとテレビ朝日。いずれも安定感ある布陣だ。

 日テレは「zero選挙2021」(午後7時58分~)と題して、「news zero」の有働(うどう)由美子さん、櫻井翔さんがメインキャスターを担当。テレ朝は10月から「報道ステーション」の新キャスターになった大越健介さんと昼の情報番組「大下容子ワイド!スクランブル」の大下容子アナがキャスターを務め、「選挙ステーション2021」(午後7時58分~)を放送する。

 フジテレビは、前回と同じく「Live選挙サンデー」(午後7時58分~)を放送。日曜夜の情報番組「Mr.サンデー」を担当するフリーアナウンサーの宮根誠司さんと、夕方の報道番組「Live News イット!」を担当する加藤綾子さんが、前回に引き続きキャスターを務める。また、スタジオゲストの社会学者の古市憲寿(のりとし)さん、タレントの井上咲楽(さくら)さんらが、注目候補者らに疑問を直撃する予定だ。

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