コロナ禍で急増?飲みニケーション“不要論”のワケ

例年なら忘年会シーズン真っ只中だが、こんな宴席はめっきり減ってしまった

 国内の新型コロナウイルス感染は全国的に今年最小規模で推移しているが、職場の同僚らと酒を飲み親交を深める「飲みニケーション」に消極的な企業は依然多い。新しい職場交流には何が求められているのか。

 東京商工リサーチの調査では、今年の忘年会と年明けの新年会について「開催予定はない」とする回答が約7割に及んだ。引っ越し大手のアートコーポレーション広報は、「10月末の緊急事態宣言解除以降も歓迎会や慰労会、忘年会を原則禁止としているが、会食に限っては2時間前後、10人前後の実施は許可している」と語る。

 日本生命が実施したアンケートでは、「飲みニケーション」について「必要」「どちらかといえば必要」とする回答が昨年から16・1ポイント減の38・2%で、「不要」「どちらかといえば不要」が16・2ポイント増の61・9%だった。肯定的な回答の減少と否定的な意見の増加は全世代共通だった。

新しい飲み会「参加や飲酒を半強制的にしない」

 多様な働き方などを調査するツナグ働き方研究所の平賀充記所長は「慣例的に行われてきた忘年会などを中止してみると、『どうして必要だったのか』と疑問が浮かぶようになったのではないか。一方でどの世代も3~4割は肯定していて、気の置けない雑談や顔を合わせる交流の重要性が再認識された部分もあるのだろう」と解説する。

 SNSでも賛否両論が飛び交う。「偉い人をヨイショする飲み会ならいらない」「飲まないと本音が言えない職場環境はよくない」という指摘がある一方、「無理やり参加しなくていいなら、あってもいい文化」「参加すれば案外楽しいが、2次会以降は任意にしてほしい」との意見も。「業務時間にお茶会するのがいいのでは」という提案もあった。

 前出の平賀氏は「従来の忘年会の悪い部分は、参加や飲酒が半強制的である点だった。和やかな雑談ができる魅力を残す折衷案を示すなら、社内で短時間のパーティーを実施する手もあるだろう。退席も自由で飲酒の必要もないことを明示すれば、職場の親交を深めるメリットを残せるはずだ」と提言した。

 参加者の自由を尊重することが新しい飲みニケーションなのかもしれない。

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