【さかもと未明画伯のアート超入門 番外編③ 】パリで個展開催へ! 街角歌手デビューも!

 漫画家にして作家。時には世間を騒がす話題も振りまきつつ、アスペルガー症候群、膠原病など度重なる病を乗り越え、歌手に画家などアーティストとして進化し続ける筆者が「芸術のお手ほどき」という新境地に挑戦します。

 

【番外編②のあらすじ】厳しい入国・帰国の制限がある中で決行したパリへの渡航。パリ滞在中にお世話になっているキャバレーが再開し、私も飛び入りで歌いました。さて、最終回は男性の洋服店が一軒もないモンマルトル界隈にビックリ!! 小山教授の服を探して三千里! そして、憧れの街頭歌手デビューを果たすーの巻。

コロナ禍でギャラリー探しピンチ

 さて、7日間の待機が明けてからのわたくしは、忙しいことこの上なかったです!

 まずは本業の絵のギャラリーを訪ねないといけません。秋の個展は最初、ラパン・アジルのイヴさんにご紹介いただいた、歌手・故クロード・ヌガロ氏の未亡人、エレーヌ・ヌガロさんのギャラリーを予定していました。でも、この長引くコロナで遂に休業決定。別のギャラリーを探すことになりました。

 普通ならここで、「パリだし、今年中に別のギャラリーは見つからないかも」となるところですが、実は告知の相談で産経新聞パリ支局長の三井美奈さんと連絡を取り合っていたんです。彼女から、現地のコンサルタント会社オーナー・柳楽桜子さんをご紹介いただいていたので、日本にいる間に桜子さんに相談しました。そうしたら、「イタリア人のギャラリーオーナーから、「日本人のいいアーティストはいない?」と相談されたばかりなのよ」と!! 

現地のギャラリーを紹介してくれたコンサルタントの 柳楽桜子さん (右)

 「だったらそこに決めます」と、私は二つ返事でオッケー。渡りに船じゃないけど、こういう困った時に現れる方は、縁があっての事。調査する必要もないと思いました。

 エレーヌさんには、もちろん挨拶に。すると「別の画廊が決まってよかった。今までフランスに運んだ絵は、展示会まで私が預かるから」と言ってくれます(涙)!!

 「エレーヌありがとう。いつか改めてご一緒してね」「勿論!!」と、エレーヌのコレクションの絵の前で記念撮影したのでした。

当初個展開催を予定していたギャラリーの経営者エレーヌ・ヌガロさん(左)。コロナ禍で休業を決めたそうです

日本好きイタリア人経営の画廊で展示!

 私と桜子さんは、その足でアントニオさんの処へ。アントニオさんはイタリア文化会館の現役館長さんでありながら、ご自身のギャラリー「ESPACE SORBONNE4」を経営され、絵と日本が(特に沖縄)が大好きだそう!

 待ち合わせに現れたアントニオさんは大型バイクにまたがり、いかにも人生を謳歌している明るくてイタリア―ン♪な感じです。

 アントニオさんのギャラリーはその名の通り、ソルボンヌ大学のすぐ脇にあり、小ぶりなれど洗練された印象。「狭いから全部展示しきれないけど、会期中に作品を入れ替えたりもできるし。未明の展示を精一杯素敵にするよ」と言って下さいました。

個展開催を引き受けてくれた画廊のオーナー、アントニオさん

オープニングには音楽ライブ開催!

 「ヴェルニサージュ」と言われる画廊のオープニングパーティは、コロナの状況を見ながらですが、音楽ライブもできることに!絵は、今まで書いたものプラス日本的なテイストのものを加えることにしました。絵も音楽も、インスタライブやZoomなどでいろいろ発信しますから見ていてくださいね!

 契約が無事済んでから産経新聞の三井さんに報告に行くと、「よかったです」と喜んでくださり、契約成立をお祝いして、Dominique Bouchetに連れて行ってくれました!ここはシェフの奥様が日本人なので、日本人に優しいそう、パリに行ったときは是非💛

産経新聞パリ支局長の三井美奈さん(右)と

 さて、仕事が落ち着いたので私はパリ留学中の神奈川大学経済学部教授の小山和伸先生に連絡。小山先生は何と今、フランスの最高峰の知性が集まるとされる。EHESS(フランス国立社会科学高等研究院)という、社会科学系の総合大学に留学中!そこは新しいキャンパスがパリ郊外に出来たてなんですが、、

 立派なキャンパスに(+_+)! びっくり!!

 さらにキャンパスが広すぎて、案内していただいている間に気持ち悪くなってしまうほど。こんな大学に招聘されて勉強しているなんて、小山和伸先生、すごすぎます!

パリ留学中の神奈川大学経済学部教授の小山和伸先生

フランスあるある【その1】郵便が届かない!

 けど、先生はその真夏日のパリに長袖、そしてウールのズボン。

 「先生、何で冬服なの?」と聞くと、「荷物がつかないんだよ!」と嘆かれます。

 「未明ちゃん、フランスはとにかく郵便が届かないんだ」

 聞けば3月に送った荷物が6月にまだ来ないとか。

 「私もギャラリーのひとに『郵便は届かないから、絶対に絵は送らないで自分で持ってきて』と言われました!」

 こんな郵便事情で、何でフランスのひとは黙ってるんでしょうか??? 

 海外の中で暮らしてみると、日本の宅配便などは世界一じゃないかと思います。また、『ヤマトパリ』(欧州ヤマト運輸パリ支店)があって、一度荷物を送ろうとしたところ高額なのでやめたんですが、確実ならば、次回は使うつもり! とにかくフランスでは「郵便は届かなくて当たり前」。これ、知っていてください!

フランスあるある【その2】男物の服が売ってない!

 そしてもう一つ、ファッションの都のパリでまさかなんですが、「男物の服が売ってない」んです!

 そりゃ、ヴァンドーム広場の側とか、ギャラリー・ラファイエット、あるいはBHVなどの百貨店に行けば別です。でも、いわゆる街角の洋品店は女性物しかありません! 小山教授と私はモンマルトル近辺を三駅に渡って半日練り歩きましたが一つとしてない!

 現地在住70年以上のイヴさんに聞いても、「男物の服?? そんな店はこの辺はないよ」と返事!! 一体パリの男はどこで服を買うんですか???に。

百貨店のプランタン。男物の服が売っているのは百貨店くらい

 やっとイヴさんは「この辺で服を買うなら「サン・ラザールのプランタンだなあ」と教えてくれました。やはり百貨店に行かないと、男物の服は買えない! パリの謎です。

 でも、紹介されて訪ねたサン・ラザール駅近くの「プランタン」は、とても楽しい百貨店! 日本の半分くらいの値段でエンポリオ・アルマーニを選ぶことができ、私も先生もご満悦です。ラファイエットなど、高額な価格帯のデパートは見るだけにして、プランタンやBHVなどの百貨店が買い物はおすすめ!

 小山先生によると、近くには中華や日本食の材料が手に入る地区もあるそう。こういう情報は地元のひとしかわからないから、現地の友達を是非作ってね、

これぞパリ。街頭で音楽とダンス!

 そして今回のフランス一番の私の事件は、「街角歌手デビュー」!!

 ラパン・アジルで伴奏やレッスンをして下さるJ-C オルファリさんが、「日曜日の13時にサン・メダ―ルの教会前広場に、楽譜もって来て。演奏があるんだ。たぶん歌えるよ」と誘ってくださいます。一人で知らないところは怖いから、小山先生を誘っていくことに!

街頭バンドを率いるアコーディオン奏者のクリスチャンさん=photo by Philippe Gaston

 私はてっきりオルファリさんが演奏しているいると思ってたんですが、探したらいない。でも、広場ではアコーディオンをメインにしたバンドが演奏していて、楽しそうにたくさんの人たちがダンスしています、コロナのロックダウンが明けてすぐの日曜日なので、みんな本当に楽しそう!

音楽に合わせて、みんな楽しそうにダンス。私も参加!

いよいよ街頭で憧れの歌手デビュー!

 それを見ながらオルファリさんに電話すると、「ごめん、今日は僕はいけないんだ。けど、広場でアコーディオン弾いている人がいるでしょう?  彼は僕の友達のクリスチャン。だから、楽譜を持って『歌わせて』と言って御覧。歌えるよ。いい経験になる」というではありませんか!

 「そんな、、、初対面の人と街角でなんてできるのかしら、、、」

 と思いましたがせっかくにパリに来たんだし、と、ダッシュ!! 楽譜をクリスチャンの眼前に突き出し、「歌いたい」といいました、

 彼は優しい笑顔で私の名前を聞きます。

 「みめい、じゃぽね!」と答える私。

 すると、彼は私を紹介してくれます

街頭歌手デビューした私 =photo by Philippe Gaston

 「Maintenant une artiste japonaise 、MIMEI chantra La chanson!!」

 うわー!!!と、ビビりましたが、演奏が始まり、私は歌うしかありません。最初は声が上ずりましたが、だんだん安定して、La Vie en Roseを歌い終わりました!

誰でも、いつでもアートに参加できる街。コロナ収束後はパリへGo!

 すると、まさかの沢山のアプローズ! 口笛、拍手に「BRAVO」の声!  やった―――――!!

 「MIMEI  BRAVO MIMEI!! Merci」

 クリスチャンさんがハグしてくれ、ミカン箱みたいな演台を降りると、いろんな人が寄ってきてよかったと言ってくれます。こんなうれしいことない!

 クリスチャンには「またフランスに来たらいつてもおいで」と言っていただき、この広場で声をかけてダンスしてくれた、ガストン君というベトナム人の彼とも仲良しになりました。ここではだれでもダンスに参加できるから、パリに行ったら是非日曜日に行ってみてください。

みんな本当に楽しそう! =photo by Philippe Gaston

 日本との一番の違いは、音楽や絵を始めた時、うまいとか下手とかじゃなく、やりたければ扉がいつでもあくっていう事かな! 「下手でもお金がなくても、自分のできるやり方でアートに参加していいんだよ、人生は楽しんでいいんだよ!」そんな空気が、町全体に溢れています。コロナが明けたらぜひいつか、パリに旅しててください!!

★★サン・メダール教会前の広場で La Vie en Rose を歌わせてもらいました → 動画はこちら★★ 

漫画家となって、アニメと合体したPV「Night in Tunisiaも作りました。ぜひ見てください★チャンネル登録もよろしく!

こちらもアニメと実写のMIXです。アニメ監督として今はとても有名になった高嶋友也との作品です!

終わらない自分探し感が出てるかな? PV「Charade」 楽しんでください!!

「Night in Tunisia」は、最新アルバム「MOULIN ROUGE」に入ってます。購入はこちら!

 ■さかもと未明(さかもと・みめい) アーティスト。1965年横浜生まれ。神奈川県立厚木高校卒。玉川大学英文科卒業後、商社勤務を経て漫画家に。その後、評論活動やテレビ出演も多くコメンテーターとしても活躍、歌手デビューも果たす。2007年に膠原病と診断され、発達障害だったことも明らかに。画家としても本格的な活動を開始した。

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